プロダクトやソリューションの製作・開発を通して、現実世界の難問に対し、グローバルな視点で批判的かつ臨機応変に対応できる評価・活用能力や態度を養います。
1年~3年 | 各1単位(2時間連続授業を家庭科と隔週で展開) |
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技術科では、MYP Designとしてデザインサイクルを採用し、全ての単元が「探究と分析→アイデアの発展→課題解決→評価」のプロセスに沿って展開されています。
1年生では、ラックを製作します。生徒一人一人が自分の必要としているラックの条件を考え、その条件に見合ったデザインを複数提示し、その中から選択して製作しますので、できあがるラックは一人一人全く異なるものとなります。また、材料や時間、加工法などの条件を満たしながらアイデアをまとめる方法や、リスクマネンジメントと作業効率性を考えたプロセスの計画および管理など、プロジェクト型学習で欠かせない学びの経験を積みます。
前半は、アンプ内蔵スピーカーの製作をします。スピーカーはエンクロージャー(ユニットを覆っている箱)の形状を変化させることで出力される音も変わります。この工学的な視点から自分の求める音が鳴るようにするためにはどんな形状を選択するべきかを予測し、設計・製作します。
後半は、テック未来シリーズを使い、電気回路および動力伝達の仕組みを応用し、モビリティのモデル提案を行います。グループごとに選んだ地域の環境やライフスタイルなどの情報収集から、その地域に最適なコンセプトを設定し、コンセプトに見合うようモデルを作成・テスト・提案します。意見の取りまとめ方や役割分担など、グループワークを行う上で重要な学習スキルを養います。
3年生では、デザインサイクルの集大成として、2つの発展的な学習を行います。
前半は、身の回りの現実社会の課題を解決するようなソリューションを提案し、そのモデルを作成します。モデル作成には、テック未来や簡易的なロボット、センサを使って、簡易的なプログラミングや制御、さらには2年次に学習したエネルギー変換を応用していくことになります。後半は生物育成を行います。グループごとに研究テーマを設定し、環境を変化させることで作物の成長にどんな影響をもたらすか、自分たちで株数や施肥設計、害虫防除法などの環境設定および栽培計画を考え、収穫結果および各班のデータからテーマに基づいて分析をします。並行して食料生産における世界的課題についてディスカッションも行います。